団体受験事例

世界遺産検定 担当者の声|山田 政通氏

複数の先生の協力で受検者が倍増
今後は世界遺産を
全学部的な取り組みに

拓殖大学
外国語学部長
山田 政通氏

就活の後押しとして世界遺産検定を実施
資格は語学の付加価値になる

―― 拓殖大学外国語学部では、山田先生が中心となって昨年、今年と世界遺産検定の団体受検を実施しました。その経緯をお教えください。

緑豊かな八王子キャンパスでの団体受検。'10年は外国語学部だけでなく、国際学部にも声をかけたのも、受検者が増えた理由のひとつ。
緑豊かな八王子キャンパスでの団体受検。'10年は外国語学部だけでなく、他学部にも声をかけたのも、受検者が増えた理由のひとつ。

 まず拓殖大学について説明しますと、大学の前身は110年前に台湾開拓を目的に国策として創設された台湾協会学校なんですね。ですから当時は台湾語、後には中国語の教育を中心に行っていました。その後中南米を中心とした移民政策のためにスペイン語教育が盛んになり、32年前に英語は世界の共通語であるという観点から英米語学科が創設され、この3つの語学を専攻する外国語学部ができたのです。

 外国語学部に世界遺産検定を取り入れた理由の1つは、最近の学生はなかなか日本の外に目を向けないという現実があります。中国語圏・スペイン語圏・英語圏には数多くの世界遺産があり、学生たちも興味を持つのではないか。そして検定のために勉強をする過程で外の世界にも興味を持ち、自分の窓が開けてくるのではないか、その取っ掛かりとして団体受検を考えたのです。

 もう1つの大きな理由は、リーマンショック以降、就職活動が非常に困難になってきたことです。外国語学部の学生たちは語学が活かせる旅行業界、観光業界への就職希望者が多く、就職課だけでなく学部でも就活の手助けができないかと考え、世界遺産検定を実施しました。資格があれば履歴書を書くとき語学プラス付加価値になりますからね。世界遺産はいろいろなアプローチができるから、検定への準備段階で文化、歴史、自然、エコなど様々な知識が身についてくるのも魅力です。こうした一般教養は就職活動の際はもちろん、社会に出てからも役立つことは言うまでもありません。

―― 検定を実施してどのようなことを感じましたか?

'09年の6月に、初めて世界遺産アカデミー講師による受検ガイダンスを行いました。その結果、同年11月には3級に20名、2級に2名が挑戦しました。これは学部学生の約1割にあたり、初年度としては悪くない人数だと思います。'10年7月の受検者は3級が36名、2級が9名でした。昨年落ちた生徒が今年また受検したということも考えられますが、それでも受検者数も合格率も伸びており、興味のある生徒が着実に増えていることが分かります。

学部内で盛り上げるにはキーマンとなる先生が複数必要

―― 団体受検を成功に導いた秘訣は何ですか?

 団体受検を紹介される以前から、英語の授業で世界遺産をトピックにしたテキストを使ったらどうか? という提案が出るくらい先生方の間でも世界遺産に関する興味は盛り上がっていました。授業中に受検のパンフレットを配布してくださる先生、「観光ビジネス論」などの授業の中で世界遺産を取り上げている先生、試験当日監督業務をしてくださった先生など、私個人の力ではなく、学部内でキーマンとなる複数の先生が前向きに対応してくださったからこそ成功したのだと思います。

今後は一般教養としても全学部に広めていきたい

―― 今後、団体受検をどのように実施していきたいとお考えですか?

「現在は語学検定をはじめ多くの検定がありますが、世界遺産検定は『まだそれほど注目されていないけれど将来伸びそうなもの』という点でも魅力ある検定だと思います」と山田学部長。
「現在は語学検定をはじめ多くの検定がありますが、世界遺産検定は『まだそれほど注目されていないけれど将来伸びそうだ』という点でも魅力ある検定だと思います」と山田学部長。

 世界遺産検定は、外国語学部の学生にも先生方にも認知が高まっていますから、今後も着実に広がっていくでしょう。将来的には外国語学部だけでなく、全学部的な取り組みとして他学部へも発展させていけたらいいですね。

 本校には一定の成績をとることを条件に、TOEICやTOEFLをはじめ様々な資格試験に対して「表彰制度」を設けていますが、現在世界遺産検定についてもこの表彰制度を申請中です。1級は合格と同時に「世界遺産スペシャリスト」という旅行業界の資格がとれますが、内容がかなり難しい。学生なら2級を目標にするといいでしょう。 また、「世界をテーマに一般教養が養える」という点からも、すべての学部の学生が選択できる一般教養科目として世界遺産を取り入れることができればいいなと考えています。外国語学部に関してなら、たとえば英語学科なら英米語圏にある世界遺産について自然、地理、歴史を中心に学ぶ、ぜひそんな学科に特化した講座を設けたいと思っています。

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