団体受験事例

世界遺産検定 担当者の声|明海大学 ホスピタリティ・ツーリズム学部教授 岩下哲典氏

単位認定・奨学金制度を導入
世界遺産検定は就職支援の一環

明海大学
ホスピタリティ・ツーリズム学部教授
岩下哲典氏

2級取得で2単位認定、3万円の奨学金を給付

―― 岩下先生のご専門と世界遺産の関係は?

 専門は日本近世史、江戸時代の歴史学研究です。「日本文化事情」、「日本文化論」、「2年生ゼミ」の授業の中で世界遺産を取り上げたところ好評だったので、2010年以降の新しいカリキュラムに、1年生次からの専門選択科目として「世界遺産論」の講座を立ち上げました。履修者は多く、学生の世界遺産への関心は高いですね。

―― 「世界遺産論」の目的は?

「自分の好きな世界遺産を訪れるツアーのパンフレットを作る」という課題では、様々な工夫を凝らしたパンフレットが提出された。
「自分の好きな世界遺産を訪れるツアーのパンフレットを作る」という課題では、様々な工夫を凝らしたパンフレットが提出された。

 ホスピタリティ・ツーリズム学科は「おもてなしの心と観光の知識や理論を学ぶ」ところです。旅行業界を目指す学生たちにとって、お客様に対して知識や情報を提供することは大事なおもてなしの心のひとつです。世界遺産がなぜ人類の宝なのか、なぜ平和のとりでなのかを理解しつつ、多くの世界遺産について学んで欲しいですね。その上で世界遺産検定2級の取得も目的にしています。「世界遺産論」15回の講座のうちの2回は、「世界遺産とは何か」の基礎知識編と、「世界遺産検定 2級対策講座」を世界遺産アカデミーの講師にお願いしています。

 なお最初から2級を目指すのは、現在936ある世界遺産のうち、せめて3分の1の300くらいは知っていて欲しいからです。実際に旅行業界で働く場合、世界遺産というテーマはお客様とのコミュニケーションツールとして必ず役に立つと思います。

―― 世界遺産検定を取得すると、卒業要件の単位に認定されるのですね。

 本学には学生が取得したいくつかの資格や技能、知識に対して単位を与える「単位認定制度」があり、世界遺産検定については2級では2単位、1級で4単位が認定されます。入学以前に2級を取得していた場合でも2単位の認定を受けられます。さらに「資格等取得奨励奨学金制度」もあり、世界遺産検定2級合格で3万円、1級で7万円が支給されます。奨学金は学生たちの学修意欲の向上にもつながりますし、テキストの購入など受検対策の一助にもなっていると思います。受検者数は毎回増えていて、この7月には再チャレンジ者も含めて73人が受検しています。ほんとうに学生たちの意欲を感じますね。

資格取得は就職活動でも社会人になってからも役立つ

―― 資格取得は就職活動に役立ちますか?

 一概には言えませんが、もし採否のボーダーラインにいるような場合、資格を持っていることが判断材料の1つに成り得ると考えています。本学が世界遺産検定やTOEICなど100近くの資格に単位を認定しているのも、学生たちの学修意識を高め、就職活動で良い結果が出るように、という支援の一環です。 ホスピタリティ・ツーリズム学部には、旅行業界への就職を目指している学生が多くいます。旅行業界に携わる人間なら世界の文化や歴史、地理、自然などについて一定レベルの知識を持っていることが必要ですから、世界遺産学習と資格取得は、学生たちにとって実に有意義なものだと確信しています。

―― 授業に対する生徒さんたちの反応はいかがですか?

 授業は『世界遺産検定公式ガイド300』をテキストに使い、それに沿ってシラバスを作り、テーマに関連するDVDなどを見せながら進めています。毎回「授業参加記録」という感想文用紙を書かせているのですが、「世界遺産を学ぶことで視野が広がった」「世界遺産は大変奥深い。興味だけでなくしっかり学ぶことが大切だと思う」「将来必ず役に立つ」「検定は絶対に受かりたい」と書いている学生がいて、授業を楽しみ、また、検定にも意欲的に取り組んでいるのが分かります。

将来は1級も取得して、就職活動に役立てたい

―― 岩下先生の「世界遺産論」の履修生である台湾人留学生の李潔安さんも2級に合格されました。まず李さんの留学のきっかけからお話下さい。

明海大学 ホスピタリティ・ツーリズム学部2年 李(リ)潔安(ジェーアン)さん
明海大学
ホスピタリティ・ツーリズム学部2年
李(リ)潔安(ジェーアン)さん

 母が日本好きで、子供のころから母と一緒に東京、九州、北海道などを旅行しました。そんな体験から日本の観光関連業界、特にホテルに興味を持つようになり、来日しました。2年間専門学校で日本語を学んだ後、明海大学のホスピタリティ・ツーリズム学部に進学しました。

―― 世界遺産の勉強や受検で難しかったことはありますか? 受検対策も合わせて教えて下さい。

 習ったことはできるだけ授業中に身につけるように心がけました。受検前はテキストを繰り返し読みながら、重要な部分を書き出して覚えていきました。台湾留学生の私にとってはカタカナが難しかったです。例えば「ローマ」ならいったん漢字の「羅馬」に直し、それからカタカナの「ローマ」というようにして覚えていきました。試験は大学で行われたので、クラスメートと一緒にリラックスして受けることができました。

―― 奨学金は何に使う予定ですか? また将来の夢は?

 夏休みに友達と京都、奈良に行き、世界遺産をたくさん見てこようと思っています。奨学金の3万円はその費用に使う予定です。将来は日本の観光関連業界で働きたいと思っています。1級の資格があれば就職活動にも役立つと思うので、勉強を続けてチャレンジするつもりです。

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