髙﨑 俊介氏/株式会社農協観光

株式会社農協観光 旅行事業部 営業企画課 アシスタントマネージャー 髙﨑 俊介氏

株式会社農協観光

旅行事業部 営業企画課 アシスタントマネージャー

髙﨑 俊介氏

学生時代に3級、できれば2級を取って アピールして欲しい

―― 仕事の内容、受検のきっかけを教えてください。

 JA全国組織との連携、広報戦略、販売力の強化、全国支店との情報共有など様々な業務を行っていますが、大きなミッションの1つに営業の仕組み作りという仕事があります。その業務の中で、JAの支店にお客さまとなる組合員・地域住民を集める仕掛けとして、健康講座やウォーキング講座などを企画する上で、「世界遺産講座」も必ず需要があるはずだと考えました。これを実現するためには、まず社員が興味を持つことが必要だと思い、昨年、各支店のリーダーを対象とした研修の中で世界遺産講座を開催、現在は社員の知識向上を目的とし、世界遺産検定の団体受検も実施しています。

 私自身11年間添乗の経験があり、お客さまに世界遺産について質問される場面も多くありました。そんな時知識があるのとないのとでは、お客様との信頼関係にも影響してきます。きちんと説明できれば旅の意義が深まり、より楽しい旅になります。世界遺産を学ぶメリットを感じ、社内へ自己啓発を促すにはまず自分からという思いもあって受検を決めました。

―― 3級と2級を取得されています。違いはどのように感じましたか?

 3級は基本的な問題が多いので、テキストをきちんと読んで過去問題集を1度解いていれば大丈夫だと感じました。2級はそれまでに得た知識プラスかなりの勉強が必要だと思います。私自身は電車の中でテキストを読んで図書館で問題を解くという勉強法でしたが、2級の時は図書館へ行く回数が増えました。

―― これから就職活動をする学生さんにアドバイスを頂けますか?

 旅行会社と世界遺産は切っても切れない関係にあります。ですから旅行業界を目指すなら、学生時代に3級をとっておけば、入社後に必ずプラスになると思います。また、世界遺産検定が採用の決め手になるというわけではありませんが、2級を持っていれば勉強意欲がある、知識があるという点で印象がさらに良くなると思います。面接では必ず学生時代のことを聞かれるので、ぜひ世界遺産について学んだことなどもアピールして欲しいですね。

 旅に憧れて旅行会社を希望する人は多いと思います。でも入社後は仕事に追われて、自分の旅をする時間が作りにくいのが実情です。ですから学生時代にたくさん旅をして、1つでも多くの世界遺産や観光地を見ておくことで仕事の場面でも必ず役に立つと思います。

「企業は即戦力になる人材を求めているので、検定にチャレンジした、勉強したという意欲をぜひアピールして欲しいと思います」

(2014年1月)