

──'09年11月の検定より団体受検を実施されている背景は?
'07年に旅行業界、政府観光局および関係団体が推進する資格制度「トラベル・カウンセラー制度」が制定されました。同制度には世界遺産検定の1級認定が認定条件のひとつになっている「世界遺産スペシャリスト」があります。当社ではこうした認定制度やお客様のニーズの高まりを受け、ANAグループ営業部門に対し、世界遺産検定を取り入れました。
旅行業が成熟する中で、お客様の旅に対するニーズは高度化してきています。多くの方が観光地をめぐる通り一遍の旅ではなく、人生を豊かにしたり、新たな価値が発見できるような旅を望んでいらっしゃるのです。こうしたニーズに応えることのできる人材を育成していく上で、世界遺産は有効な素材です。世界遺産は過去の歴史や文化の結晶であると同時に、今日的な意義も持っています。旅を通じてその社会的意義に触れることは、お客様が人生や生活を真の意味で豊かにしていくのに役立つでしょう。私たちはそのきっかけを与える存在ですので、世界遺産について熟知していなくてはなりません。
世界遺産検定の2級や1級では深い知識を問われるので、挑戦するに足る価値を有していると思います。現状当社の受検者は3級、2級が中心ですが、今後は2級、1級に自ら挑戦する社員を増やし、競争力の強化に結び付けていきたいですね。