せかけんクイズ No.31

解説

　785年に建設された大モスクのメスキータ内部には、1000本以上の円柱が立ち並び「円柱の森」と呼ばれていましたが、レコンキスタ終了後の1523年にキリスト教の大聖堂に改築され、円柱も856本にまで減少しました。その姿を見たカルロス1世は「どこにでもある建物のために、この世で唯一のものを壊してしまった」と嘆いたといわれています。  
 
　コルドバは8世紀にイスラム教徒に征服された後、13世紀にレコンキスタによって再びキリスト教徒の手に戻りました。双方が他宗教に対して比較的寛容であったため、イスラム教とキリスト教の文化が色濃く残っています。またユダヤ人街も残されていますが、ユダヤ人は15世紀にキリスト教徒によって追放され、現在は当時の面影のみを伝えています。