アルベルト アーコシュさん/高校生

アルベルト アーコシュさん

認定級 3級

アルベルト アーコシュ さん

日体荏原高等学校 3年生

故郷のハンガリーや日本、 そして世界を深く知ることができました

―― 日体荏原高等学校では、2012年から3年生の選択授業に世界遺産検定を取り入れています。アーコシュさんは2013年7月に3級に認定されました。挑戦しようと思った理由や勉強方法について教えてください。

 小学6年生までハンガリーで育ったことも関係しているのか、ヨーロッパ、エジプト、アラブなどの歴史が好きです。世界遺産を通して国や地域の「歴史」と「文化」をつなげることが出来るのではと思い、世界遺産検定の授業を選びました。勉強には社会科の先生が作ったオリジナルのプリントを使いました。世界遺産の登録の流れや基準など、知らないことがあって興味深かったです。
勉強する前は「世界遺産=文化遺産」というイメージでした。でも自然遺産や「負の遺産」の存在を知り、見る目が変わりました。知識の広がりを感じました。

 検定の勉強は先生オリジナルのプリントを読み返しましたが、他に特別なことはしていません。ヨーロッパの歴史は多少の知識があったので有利だったと思います。日本の遺産はあまり知識がなかったので難しいと感じましたが、苦にはなりませんでした。学校で合格と聞いた時は嬉しかったです!きっと、先生のプリントの内容がよかったんだと思います。

「世界遺産の知識があれば、旅行ももっと楽しめると思います。行ってみたい遺産は、ローマ。文化が交差しているハンガリーの遺産もじっくりと見てみたいです」

―― 世界遺産検定に挑戦してよかったと思うことは?

 世界のさまざまな国や地域について深く知ることができました。たとえば故郷ハンガリーの首都ブダペストは、世界遺産に登録された建物がたくさんあります。幼少の頃に通っていた学校のそばには古城があったので、歴史を調べたりして身近に感じていましたが、世界遺産を学んでより誇りを持てました。第二の故郷、日本についても知識を深めることができました。検定は「これだけわかった」という確認になります。合格すれば自分の自信にもなるのでぜひ、多くの後輩に挑戦してもらいたいです。

―― 将来、この知識をどう活かしていきたいですか。

 今後はハンガリーの大学に進学し、将来は通訳など異なる国との「架け橋」になる仕事がしたいと思っています。知識は多い方がいいので、世界遺産の知識もきっと役立つと思います。たとえば、姫路城。外観の美しさだけではなく武士の拠点としての意味などを伝えることで、武士道に敬意や関心のある海外の人に、もっと日本に興味をもってもらえるような気がします。高校卒業後ハンガリーに帰るので、すぐに2級や1級に挑戦することはできませんが、機会を見つけて知識を広げていきたいです。

(2014年2月)