西脇 英子さん/サンケイリビング新聞社

西脇 英子さん

認定級 マイスター・1級・2級・3級

西脇 英子 さん

サンケイリビング新聞社 「おしごとnet」編集統轄

人生でいちばんプラスになる検定でした

―― 検定に興味をもったきっかけ、受検の動機はなんですか?

 2011年に『オトナの生き方、これからを考えるきっかけを見つけるイベント』を開催した際、世界遺産アカデミーさんにも出展していただきました。レクチャーがとても楽しく、講師の方の熱い思いも印象的で、元々旅が大好きだったこともあり世界遺産を勉強してみよう、勉強するからには検定も受けたいと思いました。

―― 2013年にマイスターに認定されましたが、3級からマイスターを取得するまでの勉強法は?

 2級と3級は併願し、テキストを読み込んで勉強しました。1級はテキストに加えてWeb講座が役に立ちました。講師の方の語り口が柔らかくて内容が面白く、それぞれの世界遺産のポイントが良く分かりました。アイルランドの「ジャイアンツ・コーズウェイとその海岸」、スリランカの「シーギリヤの古代都市」など、それまで知らなかった世界遺産にいくつも触れることができて、確実に知識が増えたと思います。オンデマンドなのでいつでも見られて便利、いつも「早く先を見たい!」という気持ちで楽しく勉強できました。

 たくさんの遺産を覚えるのは大変ですが、映像で見ると結構印象に残ります。ですからWeb講座以外にも世界遺産のDVDを見たり、図書館で世界遺産全集を閲覧したり、映像や写真で覚えるようにしていました。

 マイスターの試験は知識だけでなく、課題について決められた時間内に決められた文字数でどう書くかが問われます。仕事柄1,000文字、1,200文字の原稿を書くのには慣れていますが、当然パソコンを使います。鉛筆で書くというのはまた別な難しさがありますね。ですから受検対策としては、たとえばある言葉の意味を60字以内でまとめてみる、1,200字というのは実際にはどんな長さなのか、とにかく「鉛筆で書いてみる」練習をするといいと思います。内容については時事ネタが出ることが多いので、割と山がかけやすかったですね(笑)。日ごろから世界遺産に関連したニュースをチェックしておくといいと思います。

「エチオピアや東ヨーロッパ、小笠原諸島など行ってみたい世界遺産はたくさんあります。小笠原へはぜひ生物の勉強をしてから訪れたいですね」

―― マイスターを取得して良かったことは何ですか? また今後の目標は?

 世界遺産の内容はとても幅広いので、勉強すればするほど興味が広がり、さらにまた勉強したくなります。今までいろいろな検定試験にチャレンジしてきましたが、世界遺産検定がいちばん奥が深くて人生にプラスになると思います。旅は知識があるとより楽しくなりますし、行く前にもその土地や世界遺産について調べるようになったので、出発するまでの時間も今まで以上に楽しんでいます。

 今まで49カ国、120の世界遺産を訪れました。今後は100カ国目指してさらにたくさんの世界遺産を訪れたいですね。またせっかく認定講師になったので、いつか実際に講義もしたいと思います。知識は使わないと忘れてしまいますが、人前で話すことで自分の中にしっかり定着していくと思うからです。


(2015年2月)