2022年10月3日(月)~2023年1月16日(月)の期間で開催した世界遺産×SDGsチャレンジ!小論文部門は、全国から779人に応募をいただきました。2023年3月7日(火)、事務局にて厳正なる審査を行い、高校生の部で最優秀賞、優秀賞、入賞が、中学生の部で最優秀賞、優秀賞が選ばれましたので発表いたします。
※なお、中学生の部の入賞は該当者なしでした

高校生の部

最優秀賞(1名)

青森県立青森南高等学校|野澤 椛々 さん

作品タイトル:平等で差別のない世界へ

選んだ世界遺産:ロベン島

選んだSDGs:⑩人や国の不平等をなくそう

審査員より

筑波大学:井田氏

人種差別の問題を世界遺産と絡ませ、「人や国の不平等をなくそう」というSDGsの目標とも関連させながら説得力のある主張を展開している。不平等のない世界をめざして、どのように行動し、解決策を図っていくのかが論理的にまとめられていることは高く評価できる。

毎日新聞:森氏

南アフリカの「ロベン島」を調べることで、「どうやって人種差別をなくすか」という、人類が抱えてきた大きな課題をテーマにした。差別の温床には貧富の格差があるとし、解決の糸口として具体的に「フェアトレード」を提案。さらに「互いの違いを認め合うこと」が、差別解消には不可欠とまとめた。

世界遺産アカデミー:宮澤氏

アパルトヘイトからフェアトレードやリスペクトアザーズにまで話が広がって展開していく流れはとても読み応えがありました。一方で論の軸がが展開と共にぶれてしまっているようにも感じるので、テーマを絞ってより具体的な解決策を示すとよりよい内容になると思います。

優秀賞(10名)

尚絅学院中学校・高等学校:佐藤 瀬凪 さん

作品タイトル:優美な自然環境を保全するために

京都西山高等学校:木下 なごみ さん

作品タイトル:古都京都のサステナブルツーリズム

福山暁の星女子中学高等学校:常光 莉央 さん

作品タイトル:負の遺産を増やさないために

福山暁の星女子中学高等学校:金村 真優 さん

作品タイトル:意識の変化

京都先端科学大学附属高等学校:関本 龍之介 さん

作品タイトル:世界遺産のあり方

京都先端科学大学附属高等学校:加藤 菜那 さん

作品タイトル:「日本の象徴」を護るために

京都先端科学大学附属高等学校:加藤 滉基 さん

作品タイトル:地球温暖化を止めろ!!

青森県立青森南高等学校:越田 夏帆 さん

作品タイトル:意味のあるもので成り立つ世界

尚絅学院中学校・高等学校:小林 紅音 さん

作品タイトル:身近なものと関連付けて

尚絅学院中学校・高等学校:平間 柚羽 さん

作品タイトル:世界遺産と私たちの暮らし

入賞(19名)

北海道札幌あすかぜ高等学校:富田 晴菜 さん

作品タイトル:小笠原諸島を守るために私たちができること。

尚絅学院中学校・高等学校:大友 綾乃 さん

作品タイトル:厳島神社の美しい景観を守るために

尚絅学院中学校・高等学校:岩佐 慶飛 さん

作品タイトル:長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産の背景と現状

土浦日本大学高等学校:小林 大起 さん

作品タイトル:長城を守る凡庸な盾

浜松聖星高等学校:川瀬 美咲 さん

作品タイトル:紛争や抗争、戦争をなくすためにできること

尚絅学院中学校・高等学校:増澤 遥 さん

作品タイトル:古くから守られてきたものを守るために

京都西山高等学校:山澤 由綺 さん

作品タイトル:富士山を綺麗に

京都西山高等学校:野尻 小陽 さん

作品タイトル:文化の可能性

明治大学付属明治高等学校:岡 渉 さん

作品タイトル:「観光」のその先へ~「訪問者」としてできること~

関東学院六浦中学校・高等学校:秋葉 紗良 さん

作品タイトル:軍艦島を残すには

八戸聖ウルスラ学院高等学校:佐々木 優歌 さん

作品タイトル:遺産でつなぐ地域の輪

福山暁の星女子中学高等学校:三浦 彩愛 さん

作品タイトル:日本の若者が平和を実現するために必要とされていること

静岡県立焼津中央高等学校:小鍋 智大 さん

作品タイトル:サンゴ礁を守るために

愛知啓成高等学校:佐井 柚葉 さん

作品タイトル:世界の現状

愛知啓成高等学校:高橋 里旺 さん

作品タイトル:過去を見て分かること

青森県立青森南高等学校:木下 舞夏 さん

作品タイトル:白神山地の存続と在来種

青森県立青森南高等学校:小野 日菜子

作品タイトル:より良い未来にするために

青森県立青森南高等学校:張山 湊徠 さん

作品タイトル:美しい景観を後世に

金蘭会高等学校・中学校:宮野 夏衣 さん

作品タイトル:「地の?(ハテ)」~果てにしよう~

中学生の部

最優秀賞(1名)

神戸大学附属中等教育学校|大竹 優輝 さん

作品タイトル:日本が誇る京都の景観 保全の実情と課題

選んだ世界遺産:古都京都の文化財

選んだSDGs:⑪住み続けられるまちづくりを

審査員より

筑波大学:井田氏

世界遺産を維持するためにどのような政策がとられているか、実際に市役所を訪問し、聞き取り調査をする主体性や行動力がすばらしい。さらに、聞いたことをそのまま述べるのではなく、自らの分析を踏まえ、論理的に課題解決を図ろうとしたことは高く評価できる。

地球の歩き方:曽我氏

京都市の担当者と話すという「行動」をすることで京都の景観保全の規制の裏で若い世代の転出が多いという課題を発見した。景観保全をしつつ、若い世代の転出の抑制をするために時代に合ったルール作りが必要、という結論を導いている。

ひきたよしあき氏

取材とフォールドワークの強さを感じた。目の前の街並みが浮かび、次代に繋げようとする人々の責務と使命を感じた。それに満足せず、「果たしてこれを続けられるのか」と問い、現状の問題を洗い出している。SDG目標をひとつ解決できても、問題点はまだ残る。「規制も時代とともに進化させる必要」という結論にも納得できた。

毎日新聞:森氏

「古都京都の文化財」をテーマに、現代都市である京都が、歴史と伝統を保持しながら未来へと生きてゆくために何か必要なのかを若者らしい視点でまとめた。保存の実態について京都市の担当者に取材することで、最新の事実関係が裏付けられる。その上での提案だと、読む方も理解しやすい。足で稼いだ情報は説得力がある。

世界遺産アカデミー:宮澤氏

実際に京都の都市計画局を訪れて話を伺っており、行動力や課題解決策が読み取れる素晴らしい内容でした。SDGsターゲットともしっかり結び付けており、説得力もありました。あとは人口流出や少子化のところを具体的な数値を出して説明していたらよりよい内容になると思います。

優秀賞(10名)

清泉女学院中学校|佐々木 心音 さん

作品タイトル:世界遺産のストーリー

清泉女学院中学校|小澤 璃央 さん

作品タイトル:危機遺産の保全のために必要な「格差の無い質の高い教育」とは

清泉女学院中学校|安田 凪 さん

作品タイトル:「負」から「正」へ

清泉女学院中学校|高梨 莉帆 さん

作品タイトル:勇気を出して小さな一歩

清泉女学院中学校|吉村 和奏 さん

作品タイトル:技術革新を次世代に伝えることの大切さ ~日本にある韮山反射炉~

つくば市立桜中学校|寺田 凌久 さん

作品タイトル:旧市街の在り方

青森明の星中学校|加藤 愛梨 さん

作品タイトル:エバーグレーズ国立公園からつながるSDGs

青森明の星中学校|岡本 佳子 さん

作品タイトル:残さなくてはいけない遺産

青森暁の星中学校|溝江 啓人 さん

作品タイトル:イエロストーン

青森明の星中学校|青木 華子 さん

作品タイトル:すべての人の平和