【1級】概要と例題・対策

試験要項

受験資格 解答形式 問題数 試験時間 合格基準*1
2級認定*2 マークシート 90問 90分 200点満点中140点以上

*1:合格基準は調整される場合があります。
*2:’07年までの初級試験における「シルバー」認定者も含む。

問題の比率

基礎知識 日本の遺産 世界の自然遺産 世界の文化遺産 その他
25% 20% 45% 10%

学習のポイント

全ての世界遺産が範囲となります。登録基準や遺産同士の横のつながりを意識することが重要です。世界遺産委員会の結果も出題される可能性があります。

お申込みはこちら

例題

●世界遺産にかかわる概念を説明した次の文章を読んで、以下の問いに答えなさい。

世界遺産の遺産価値の判断基準として重視される概念のひとつが「(   )」である。そこでは建造物や景観などが、それぞれの文化的背景の独自性や伝統を継承していることが求められる。
また世界遺産の概念は時代と共に変化しており、1992年の世界遺産委員会で採択された(a)「文化的景観」や、連続性のある遺産を意味する「シリアル・ノミネーション・サイト」、国境を越えて存在する(b)「トランスバウンダリー・サイト」などが用いられている。

空欄に当てはまる語句として、正しいものはどれか。

1. 真正性 ― authenticity
2. 包括性 ― comprehensiveness
3. 相対性 ― relativity
4. 継承性 ― successiveness

(a)「文化的景観」の価値が認められた遺産として、正しいものはどれか。

1. タフテ・スレイマーン
2. サン・ジョルジオ山
3. マトボの丘群
4. マンモス・ケーブ国立公園

(b)「トランスバウンダリー・サイト」である『ベルギーとフランスの鐘楼群』の説明として、正しいものはどれか。

1. はじめにベルギーの鐘楼群が登録され、のちにフランスに拡大された
2. オランダの鐘楼群も当初は含まれていたが世界遺産委員会で除外された
3. すべて同じ建築家が手がけている
4. すべてがルネサンス様式でつくられている

●『知床』の流氷の下に発生する「アイスアルジー」の説明として、正しいものはどれか。

1. 動物プランクトン
2. 氷下藻
3. 養分を含んだ氷
4. 塩分濃度が高い海水

●次の3つの説明文から推測される世界遺産として、正しいものはどれか。

・正式名はザンクト・ペーター・ウント・マリア大聖堂である

・632年もの年月をかけて完成した

・ドイツにおけるゴシック建築の代表例とされる

1. シュパイアの大聖堂
2. ヒルデスハイムの聖マリア
3. ケルンの大聖堂
4. アーヘンの大聖堂

学習アシスト(動画)

「学習アシスト」とはWebで視聴できる無料の検定対策動画です。
・検定対策講座は世界遺産アカデミーの研究員が世界遺産の基礎知識や検定合格のための効率的な勉強法について詳しく解説します。
・スマホやタブレットからも視聴できます。

講師:宮澤光(NPO法人 世界遺産アカデミー研究員)
時間:前編31分、後編29分

公式教材

1級の公式テキスト・過去問題集は全国の書店もしくはインターネットからお求めが可能です。