世界遺産アカデミーユネスコスクール
世界遺産検定

ユネスコスクールとは?

ユネスコスクールは、ユネスコ憲章に示された理念を学校現場で実践する、地域や枠組みを越えた共同体と して、1953年に発足しました。

ユネスコスクール・ネットワークには、就学前教育から教員養成大学までの学校が参加し、地球規模の諸問 題に若者が対処できるような新しい教育内容や手法の開発・比較研究を行っています。

また、ユネスコスクール各加盟校で独自の取組みを行なうと共に、その教育活動について他の加盟校との協力 ・交流を行っています。

ユネスコスクールの4つの基本テーマ

ユネスコスクールには4つの基本テーマがありますが、ユネスコの理念に沿ったものであれば、「世界遺産教育」などのテーマ設定もできます。

ユネスコスクールの4つの基本テーマ

持続的発展教育(ESD)とユネスコスクール

持続発展教育(ESD:Education for Sustainable Development)は、持続可能な開発の基盤となる価値観や行動・取り組みを広げる教育です。

環境、社会、経済が相互に絡み合った問題に対して、問題意識を持ち、取り組むべき課題ついて知ること。その課題と自分とのつながりを考え、理解すること。そして、その問題・課題解決のために人と意見を交わし、共にあるべき方向を確認して、行動すること。このように、考え、行動できる人材を育てる教育がESDです。

日本政府は、ESDを世界的に進めていくために、2002年の第57回国連総会に、2005年からの10年間を「ESDの10年」とする決議案を提出し、満場一致で採択されました。ユネスコスクールはESDの推進拠点として位置づけられています。

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special interview

近年、教育現場で注目を集めているユネスコスクール。そのユネスコスクール活動を推進している文部科学省の木曽功 国際統括官に、ユネスコスクールと持続発展教育(ESD)、世界遺産教育についてお話をうかがいました。

持続的発展教育(ESD)とユネスコスクールの普及を目指して
文部科学省 国際統括官 木曽 功 氏

我が国は現在、自らの提唱で2005年より始まった国連「持続可能な開発のための教育の10年(DESD、2005-2014)」のもと、持続発展教育(ESD)の推進とユネスコスクールの加盟校増加に積極的に取り組んでおります。

文部科学省及び日本ユネスコ国内委員会では、ユネスコスクールをESDの実践活動の場として位置づけ、ユネスコの理念のもとに、ESDのテーマである環境教育、国際理解教育、エネルギー教育、世界遺産教育等の個々の分野の取り組みを総合的につなげることを目指しております。

また、ユネスコスクールを通した国際的なネットワークを構築することを通じて、ユネスコスクールがESDの推進拠点としての役割を果たすことが可能であると考えております。

我が国のユネスコスクールは、2010年5月時点で154校を数えておりますが、文部科学省及び日本ユネスコ国内委員会では、ESDのさらなる普及のために、ユネスコスクール加盟校を今後500校まで増やすことを目標に、様々な取り組みを進めていきたいと思っています。

その中で、世界遺産教育をテーマとしたユネスコスクールの仲間が増えていくことも期待しております。

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special interview

多摩市教育委員会 教育部 教育指導課 指導主事 中谷 愛 氏

持続的発展教育(ESD)とユネスコスクールの普及を目指して
多摩市教育委員会 教育部 教育指導課 指導主事 中谷 愛 氏

多摩市教育委員会では、「2050年の大人づくり」をキャッチフレーズにESD(持続発展教育)を推進し、子どもたちが地域の社会や文化に触れて、その特色を理解し、未来に継承発展させていく態度を身に付けることができることを目指しています。多摩市の子どもたちが、将来大人になっても、「多摩市がふるさとだ!」と思うような、帰属意識をもてるようにしていきたいと思っています。

ある市内の中学校では、総合的な学習の時間を中心に、2年生で多摩市に注目させ、地域の伝統を掘り起こす学習を行いました。子どもたちは、多摩川をはじめとする水路をはじめ、地域行事であるどんど焼きや伝承されてきた民話、また、かつては産業として成りたっていた目(め)籠(かい)や万灯(まんとう)などについて、実際に支えてきた地域の方々から直接、お話を聞きました。さらに、3年生になって、他地域の学習を計画し、修学旅行で訪問する奈良市の中学校と交流して、奈良の大切なものである世界遺産について、学んでいます。

このような学びは、最終的に、子どもたちにとって、自分たちの町をより高い関心をもって見つめていくことにつながっていきます。「昔からあるものを伝承していく」というのは世界遺産の理念の1つで、それを理解することで「自分たちの町にある大切なものは何か」、「なぜ大切なものが失われてしまったのか」、「(それは)どうしたら継続できるか」等を考えるきっかけになっていると思います。

今年は「世界遺産」をテーマに、各学校の国際理解教育推進担当の教員を対象に教育委員会主催の研修会を行いました。世界遺産を題材として、各教科や総合的な学習の時間等の中で、どのような授業を展開するかをテーマに、ワークショップを行いました。子どもたちにとって学びのある指導の方法について、小学校や中学校の先生方から様々なアイデアが出され、共有することができました。この成果をそれぞれの学校に持ち帰って、ぜひ現場での学習にいかして欲しいと期待しています。

(2012年9月)

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