解説
「ラーシ・ヴァラヤ・ヤントラ」は、黄道12星座の位置を測るために作られた観測装置です。それぞれの星座を観測する12基の装置を総称して「ラーシ・ヴァラヤ・ヤントラ」と呼ばれています。
インド北部のジャイプールにある『ジャイプールのジャンタル・マンタル-マハラジャの天文台』は、18世紀初頭、この地を治めていたマハラジャ(藩王)のジャイ・シング2 世によって建造された、20以上の建造物からなる天体観測施設群です。科学者でもあったジャイ・シング2世が領地内5ヵ所に築いた天体観測施設「ジャンタル・マンタル」のひとつで、肉眼で星の動きを観察するために建設されました。
現在でも2秒単位で時刻を測れる巨大な日時計「サムラート・ヤントラ」や、太陽を観測する「ナリ・ヴァラヤ・ヤントラ」など、さまざまな観測装置(ヤントラ)が設置されています。