解説
ノイシュヴァンシュタイン城は、19世紀後半に中世の城や物語をモデルにして建てられました。その内部には当時の最先端技術が取り入れられており、電話のほか、温風式のセントラルヒーティングや食事を運ぶエレベーターも備えられていました。また、建設工事には蒸気機関によるクレーンが使われていました。
ドイツ連邦共和国の『バイエルン王ルートヴィヒ2世の宮殿群:ノイシュヴァンシュタイン城、リンダーホーフ城、シャッヘン城、ヘレンキームゼー城』は、1864年から1886年にかけてバイエルン王ルートヴィヒ2世によって建設された宮殿群です。これらの宮殿は中世の有名な城や、ドイツ童話、ワーグナーのオペラなどの中世を舞台とした物語から影響を受け、観賞用や別荘として築かれたといわれています。
19~20世紀にヨーロッパで流行した、過去の建築様式を見本にする「歴史主義建築」の代表例として評価され、2025年7月に世界遺産に登録されました。