解説
「ニースのカーニバル」は春の訪れを告げる祭りで、花で彩られた約15台の山車(フロート)が登場するフラワーパレードが最大の見どころです。パレードでは、山車(フロート)から観客に向かってミモザを中心とした花が投げられ、観客に渡る花の総量は20トンにのぼります。
『ニース:リヴィエラの冬のリゾート都市』は、フランス南部、地中海沿いに位置する国際的な冬のリゾート地として発展した都市です。18世紀半ばからイギリスの貴族が滞在するようになり、19世紀には観光客の増加にあわせて新市街が開発されました。その後ヨーロッパ各国から観光客が集まり文化が交わった結果、多様な建築様式や装飾が生まれました。
「ニースのカーニバル」のフラワーパレードの中心となるミモザはオーストラリア原産の植物ですが、19世紀にイギリス人が持ち込んでニースで栽培されるようになり、現在では南フランスの春を象徴する花となっています。
>ニース:リヴィエラの冬のリゾート都市をもっと知る(世界遺産ナビ【pamon】へ)