大和久(おおわく) 浪子さん

大和久(おおわく) 浪子

認定級 3級・4級

大和久(おおわく) 浪子 さん

世界遺産は生涯学習にぴったりのテーマです

―― 大和久さんは世界遺産アカデミーの認定講師による講座『歴史と世界遺産』を受講し、その後、検定にチャレンジされました。講座を受講するだけでなく、検定を受けようと思ったのはなぜですか?

 一言でいうならば、目標が欲しかったからです。現在私は、高齢者施設に入居しています。身の回りのことは、施設の方が親身にお世話をしてくれます。施設に入居する前の専業主婦だった頃と比べ、自由な時間が格段に増えました。その分、どうかすると何もしないまま一日が終わってしまう。目的や目標もなく、ただ時間だけが過ぎていく。それがとてももったいなく、怖いことだと感じていました。幸い、私の入居する施設がある地域では、高齢者を対象としたサロン活動が活発です。『歴史と世界遺産』の講座も、サロン活動のひとつとして設けられていました。講座の中で世界遺産検定を紹介され、検定の合格を目標に頑張ってみようと受検を決めました。

―― 検定へ向けて、勉強はどのようにされましたか?

 自分で作った単語帳を中心に勉強をしました。大変だったのは、カタカナの地名や人名、建物の名前などがなかなか頭に入ってこなかったことです。以前、漢字検定の一級を取得したこともあるのですが、私にとっては漢字検定の一級よりも世界遺産検定の方がよほど難しかったですね(笑)。子どもの頃から短歌を勉強していたので、言葉をリズムで覚えるのは得意でしたから『アルベロベッロのトゥルッリ』や『ンゴロンゴロ自然保護区』などはリズムで覚えました。ほかにも遺産名を語呂合わせで覚えたりするなど、色々な方法で勉強しましたね。

―― 現在は、2級の合格を目指し勉強を続けているそうですね。世界遺産を勉強して良かったと思うこと、今も勉強を続けていらっしゃるモチベーションはなんですか?

 世界遺産を学ぶと、それまで自分が見たことも聞いたこともなかった世界を知ることができます。単純に、勉強自体が面白いですよね。ニュース番組などを見ていて世界遺産が紹介されたりすると反応するようにもなりましたし、見分が広まったように思えます。
2級は、3級に比べて出題範囲が約3倍になります。これは難しい。大変過ぎます(笑)。でも、「目的を持って生きる」という意味でも、できるところまでやってみたいと思っています。世界には、私たちの知らない素晴らしい遺産がたくさんあります。いつかそこに行けたらなんて、勉強しながら考えるだけでも楽しいですからね。新しいことを覚えるのは頭のトレーニング、老化防止になります。世界遺産検定の勉強は楽しく老化予防ができるのだから、まさに生涯学習にぴったりだと思いますよ。

自作の単語帳には遺産に関する情報がぎっしり。「世界遺産は、知れば知るほど面白い。これからも勉強を続けていきたいと思います」

(2019年1月)