認定級 3級
藏田 香織さん
玉川学園 高等部 3年生
―― クラスメートと共に3級を受検された蔵田さん。受検のきっかけや勉強方法は?
地理の先生が2級を持っていて「就職にも役立つ」と受検を薦めてくれたんです。将来、ウェディング関係の仕事に就きたいので、世界遺産の知識は役立つんじゃないかと思い挑戦を決めました。もともと歴史好きなのですが、写真いっぱいのテキストを見て「これなら楽しんで学べる!」と感じたのも大きかったですね。
受検日まで約3ヶ月ありましたが、一緒に受検する友人と過去問を解き、間違えたところはテキストでチェックして、そのページに掲載されている関連知識を暗記しました。楽しくて「勉強をしている」感じはなかったです。知らないことがたくさんあってワクワクしました。たとえばインドの「タージ・マハル」は単なる宮殿でなく、皇帝が亡き妃に捧げた墓廟だと知って、その愛の物語に感動しながら、建築様式の元となったイスラム教にも関心が湧きました。世界遺産は、宗教、歴史、政治などと深く関わりあっているので、興味がどんどん広がっていきました。
―― 世界遺産検定を受検してよかったことは?将来にどう活かしたいですか?
検定を受検してからは世界遺産に関連したニュースに興味を持つようになりました。
たとえば、富士山の世界遺産登録は自分のことのように嬉しかったし、シリアの世界遺産が破壊されたという話はとても悲しい気持ちになりました。知識があるとニュースを見る目も違ってくると思います。
また、今までは海外諸国を「国の名前」でしか認識していなかったんですが「あの世界遺産がある国だから、こんな宗教で、こんな気候で・・・」という感じで、より具体的にイメージできるようになり「世界」が身近になりました。いろいろ知っていると旅行も楽しめそうですよね。いつか本物の「タージ・マハル」を見てみたいです。今後も世界遺産の学びを続け、いずれは仕事に活かしていけたらと夢みています。また危機遺産の存在から「世界遺産は登録がゴールではなく、そこからの保全が重要なのだ」ということも知ったので、募金とか、私なりに保全の力になれたなら、と思っています。
(2013年8月)