認定級 2級・3級
平野 瑞樹さん
専門学生
―― 平野さんは2015年12月に3級、2016年9月に2級を取得されています。検定に挑戦した理由と受検の感想を教えてください。
1年生の後期から世界遺産の授業があり、世界遺産検定を知りました。受検の理由は、先生の勧めというのもありますが、世界遺産を学ぶのが楽しかったからです。新しい知識が身につくこともポイントでした。
特に独特な地形や景観、それぞれの地域に根付いた文化や建造物などを知ることはとても興味深く、海外に目を向けるきっかけになりました。世界遺産の知識を活かして海外の方とのコミュニケーションを深められ、日本の魅力を伝えることにも役立っています。
―― 2016年12月には1級に挑戦しています。2年間という短い期間で、1級までチャレンジするのは大変だったと思いますが、どんな風に勉強しましたか。
世界遺産の授業の内容が役立ちました。担当の豊崎先生の説明はわかりやすくパワーポイントを使った授業が印象に残っています。また、歴史の流れの「縦のつながり」だけでなく、ひとつの遺産を学んだ際には同じ時代に別の国で起こったことにも目を向け、「横のつながり」を意識するようにしました。過去問は横のつながりを問われる問題が多く、役に立ちました。
語呂合わせも考えました。世界遺産には10の登録基準があり、遺産ごとに満たしている登録基準は異なります。たとえば、東照宮のある「日光の社寺」は1と4と6、「平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群―」は2と6、「富士山―信仰の対象と芸術の源泉」は3と6を満たしていますが、これはイシロー、ジロー、サブローと覚えました(笑)。
過去問を幾度も解いたり、限られた時間のなか1級試験に備えました。当日の試験は難しく感じましたが、すべてを出しきることができたので後悔はありません。
―― 平野さんは内定先の鉄道会社の面接で「世界遺産検定」について聞かれたそうですね。どうアピールしましたか。
検定で得た知識をベースに、これからもさまざまな知識を身につけ、日本と世界の懸け橋になりたいと伝えました。また、内定をいただいている鉄道会社の沿線には世界遺産があり、通勤輸送だけでなく、観光輸送も手がけています。今後、お客さまに観光地の魅力を伝える際にも、一歩踏み込んだ案内ができるとアピールしました。
世界遺産検定は自分の好きなことでしたし、楽しいものでした。お客さまに世界遺産についてお話する際、わくわくした気持ちも伝えられたらいいなと思っています。
平野瑞樹さんは、2016 年12月「第26回検定」で1級に認定されました。
おめでとうございます!
(2017年1月)