解説
ナマケモノはスリナム共和国にある『中央スリナム自然保護区』をはじめとした、中南米の熱帯雨林を中心に分布しています。主に樹上で暮らす生き物ですが、地上で移動するよりも早いスピードで泳ぐことができます。泳ぐのは新たなすみかを求めた時などで、雨季に森が冠水しても移動することができます。
『中央スリナム自然保護区』は、南米のスリナム共和国に広がる熱帯雨林地帯です。自然保護区の総面積は国土の11%にあたる約1万6,000㎢に及び、スリナムの最高峰である標高1,230mのジュリアナ・トップ山を含んでいます。
熱帯雨林には6,000種以上の植物が自生し、動物はナマケモノのほかに、ジャガー、オオアルマジロ、オオカワウソ、バクといった哺乳類、クロクモザルやリスザルなど8種の霊長類も確認されています。また、オウギワシ、ギアナイワドリ、コンゴウインコなど約400種の鳥類も生息しています。いまだ未踏の地も多く、現在も調査が続けられています。