中村 綾子さん/主婦

中村 綾子さん

認定級 2・3・4級

中村 綾子さん

「世界遺産」が家族のコミュニケーションツールになっています

―― 世界遺産検定を受検したきかっけを教えてください。

 世界遺産検定は、テレビ番組の『Qさま!!』で知りました。受検のきっかけは子どもたちとの会話ですね。『Qさま!!』で世界遺産に関する問題が出題され、私が解答者よりも早く答えると、子どもたちが「すごい!」「どうして分かったの?」と驚いてくれるんです。それがうれしくて、もっと知識を深めてみようと思い検定に挑戦することにしました。

中村さん親子。「『世界遺産』は家族揃って楽しめる話題。家族旅行の行き先でも世界遺産を選ぶことが増えました」

―― 長女の優希乃さん(小5)、長男の創真さん(小1)も世界遺産検定を受検されていますね。

 私が世界遺産検定の公式テキストを買って勉強していたら、子どもたちも興味を持ったので、一緒に受けることにしました。

 世界遺産写真家・富井義夫さんの世界遺産カレンダーを買い、きれいな遺産の写真はずっと壁に貼っておいたり、世界遺産の番組を家族で見るようにするなど、子どもたちが世界遺産に親しめるような工夫もしましたね(笑)。

―― どのように勉強したのですか。

 勉強を始めたとき、創真はまだ4歳だったので、まず自分の名前と数字の書き方を教えました。優希乃もマークシートは人生初体験。マークのぬり方から練習しました。

 世界遺産の勉強には、テキストに加えて世界遺産が紹介されている図鑑を使いました。テキストにはすべてルビをふり、幼い子どもでも読めるように工夫もしています。試験前は私が問題を読み上げ、子どもたちに答えさせるという形で勉強しました。テレビ番組のクイズを解きあうように、楽しみながら取り組めましたね。

―― 優希乃さんは3級と4級、創真さんは4級を取得しています。特に、創真さんは4級合格の最年少記録保持者です。

 3人とも4級から受けたのですが、創真は最初の試験では不合格、5歳のときに2度目の挑戦をし、合格しました。優希乃も、4級は1回で合格しましたが次に挑戦した3級は1度落ちています。
 親は、子どもが頑張っているとつい甘い目で見てしまいますが、検定試験はどんなに頑張ってもだめなときはだめ。そんな厳しさがある反面、努力が報われる世界でもあります。検定を通じて、努力が報われる成功体験ができたことは、子どもたちの今後の人生にも役立つと思います。

広島・厳島神社の大鳥居にて。「潮が満ちて海の上に浮かんだ鳥居の美しさに感動しました!」

―― 家族で世界遺産検定を受けて良かったことは何ですか?

 『世界遺産』が、家族の良いコミュニケーションツールになっています。『Qさま‼』などで世界遺産についての問題が始まると盛り上がりますね。
 昨年の秋は、家族旅行で厳島神社や原爆ドームを訪れたのですが、遺産に関する知識があると、観光の際の面白さはひとしおです。今後も、「世界遺産」を家族共通のコミュニケーションツールにしながら、いろいろな世界遺産を見に行きたいです。

優希乃さん、創真さんにも世界遺産検定を受検した感想をお聞きしました。

『Qさま!!』を見ていて、解答者より先に答えがわかったとき、世界遺産検定を勉強して良かったなと思います。世界遺産は美術や歴史ともよく関わるので美術館や博物館に行くのも楽しくなりました。

1度目に挑戦したときは不合格。そのときは悔しかったです。テキストはまだ難しいけれど、クイズみたいに問題を出し合う勉強は楽しいです。今は学校の勉強などでちょっと忙しいですが、機会があれば3級にも挑戦したいです。

(2018年2月)