村上 絵美さん/主婦

村上 絵美さん

認定級 1級・2級

村上 絵美さん

鈴木亮平さんへの憧れから始まり世界遺産の魅力を知っていった

―― 世界遺産検定に挑戦したきっかけを教えてください。

 世界遺産検定1級をお持ちの、俳優・鈴木亮平さんの大ファンだったからです(笑)。もともと世界遺産には大して興味がなく、検定の勉強を始めるまではモン・サン=ミシェルがフランスにあることすら知りませんでした。でも、亮平さんがテレビやラジオで世界遺産について熱く語っているのを聞いているうちに世界遺産に興味が湧き、いつしか亮平さんが紹介した遺産を「どんな場所なのだろう」と調べることが習慣化。やがて、「私も1級を取得し、世界遺産についてあまり興味のない人にも面白そう!って思えて貰える様に、わかりやすく話せるようになりたい!」と受検を決めるまでになりました。本格的に勉強に取り掛かったのは、検定日の3カ月ほど前からだったと思います。

―― 2017年9月に2級、12月には1級と、短い期間で立て続けに合格されています。勉強はどのようにされたのですか?

 “亮平さんが持っているから”という理由で、1級は自分にはかなり高い壁ですが時間がかかっても必ず取得しようと決めていました。とはいえ基礎知識がほとんどなかったので、勉強はとにかく量をこなしました。家事と睡眠以外はほとんどの時間を勉強に費やしていた気がします。亮平さんが紹介していた遺産をテキストで読むときなどは「亮平さんもこうやって勉強したのかな」と想像してみたり(笑)。凝り性なので、テキストを読んでいて気になる部分があると勉強よりもそちらに熱中してしまうこともありました。例えば、遺産を作った人や住んでいた人などテキストに登場する人物が気になり、「どんな人だったのだろう」と調べ出したら時間を忘れ、気づけば何十分も経っていた……なんてことも。でも、そういう横道にそれた勉強も知見を広めることにつながりましたし、何より楽しかったですね。長時間の勉強もそれほど苦にならず、むしろそれまで知らなかったことを知れる面白さ”を感じていました。

 学生時代は世界史や地理はどちらかといえば苦手な科目だったのですが、検定をきっかけにその面白さを知った気がします。1級を取得したあとも、書籍を読むなど世界史に関する勉強は個人的に続けています。

「ノートは『暗記項目をひたすら書く用』と『テキストの内容をまとめる用』の2冊を使い分けていました。夫は『夕食は自分が作るから、その間に勉強していて』などと言ってくれ、とても協力的でした。感謝しています」

―― 実際に行ってみたい世界遺産を教えてください。

 どちらかといえば文化遺産が好きで、なかでも重機などがない時代の人間が作りあげたスケールの大きいものに魅かれます。具体的には、ヨーロッパの大聖堂やエジプトのピラミッド。そして、ポーランドの『ヴィエリチカとボフニャの王立岩塩坑』、ヨルダンのペトラなどです。今は子育ての真っ最中。時間もお金も、思うようになりません。いつか子どもが大きくなって家族で訪れることができたら、壮大な遺産を前にいろいろと語りたいと思います。それこそ、鈴木亮平さんのように遺産の歴史や魅力をわかりやすく家族に教えてあげたいですね(笑)。

(2018年5月)