認定級 2級
飯塚 麻衣さん
法政大学 国際文化学部 4年生
―― 大学では「世界遺産」のゼミに入っていたのですね。ゼミではどんなことを勉強したのですか?
「世界遺産」のゼミは新設されたばかりで、私たちが1期生になります。世界遺産に興味があったので迷わず希望しましたが、人気のゼミで倍率も高かったようです。1年目はテキストを使って世界遺産の成り立ちや理念、また世界遺産を切り口に、観光問題や社会問題などを学んでいきました。卒論には「児童労働」をテーマに選びました。カンボジアを訪れたとき、アンコール・ワットでたくさんの子供たちが働いている現実を見て、様々な問題があることに気付いたからです。子供たちの労働で生計が成り立っていることを考えると、それはいちがいに「いけないこと」と言い切れるか疑問ですし、また多くの人が訪れることで遺産が危機にさらされているという問題もあります。世界遺産を学んでそこを訪れたことで興味や視野が広がって、人間的にも少し成長できたかなと思っています。
―― 2級を受検した動機は何ですか? また受検勉強ではどんな工夫をしましたか?
2級を受けたのはたくさん勉強しなくてはならないので、その分知識が増えていいと思ったからです。資格が欲しいというよりも、色々なことを知りたいという気持ちが強かったです。もちろん就活がありましたから、ネタの1つに「世界遺産2級」というのも響きがいいと思いました(笑)。
受検は楽しく勉強したかったので、自分に合った「視覚で覚えていく」方法をとりました。世界史の資料集を見たり、テレビの世界遺産の番組を見たり、ネットで世界遺産を訪れた人のブログを読んだり。もちろん公式ガイドも使いましたし、検定講座も受講しました。検定講座はポイントがとても良く分かるので、受検する方にはぜひお薦めしたいと思います。
―― 就活では世界遺産の資格が役立ちましたか? またANAの内定が決まっていらっしゃいますが、世界遺産の勉強をしたことが今後の仕事で活かせると思いますか?
もともとCAを希望していたのですが、就活は色々な業種に触れるチャンスだと思い、CAに絞らず多くの業種を受けました。企業によっては、面接で『世界遺産検定って何?』と聞かれることもあり、コミュニケーションのきっかけになったと思っています。
就職後は色々なお客様と触れ合うことになると思います。旅の話が出たり旅先のことを聞かれることもあると思うので、そんなときは観光だけでなく、色々な情報を提供できるようになりたいですね。世界遺産を勉強すると幅広い知識と教養が身につくと思います。それは仕事も含めて将来必ず役に立つと思うので、次はぜひ1級にチャレンジしたいなと思っています。