柳浦 美央さん/大学生

柳浦 美央さん

認定級 2級・3級

柳浦 美央さん

大学生

語学や世界遺産。「好き」を資格というカタチにしたことが自信につながりました。

―― 大学卒業後は、客室乗務員として航空会社に入社することが決まっている、柳浦さん。世界遺産検定は大学2年生で3級、3年生の時に2級を取得していますが、受検のきっかけと感想を教えてください。

 大学2年の夏から半年間、アメリカのインディアナ州の大学に留学をしました。もともと英語が好きで、子どもの頃から大学生になったら留学をしようと決めていたのですが、留学当初はなかなか授業についていけず、周りの人たちと自分を比較して劣等感を抱いてしまい、つらかったです。現地の大学の授業を受講するセメスター留学だったのですが、毎日必死でひたすら勉強していましたね。でもだんだん友達も増えてくると、語学の面も成長し、しっかりと自分の意見を持ち、必要なときには発言できるようになっていきました。

 もともと旅行が好きで、帰国後は観光業に関するゼミで学ぶことが決まっていたので、アメリカの大学でも観光に関する授業を選択しました。アメリカでは何週間もかけて家族でキャンピングカーで大陸を横断するなど、日本とは旅行の形態が違うんです。観光に関する考え方が異なり興味深かったです。

 大学3年への進級時に日本に帰国しました。留学を機に自分と向き合い、学ぶことへのモチベーションが高まっていたことや、就職活動も視野にあり、新しいことがしたい、何か検定を受けたいと考えていたときに興味を持ったのが、世界遺産検定です。世界遺産の知識はゼミにも活きますし、旅行会社や航空会社への就職を考えていたことも理由のひとつですが、受検を決めたいちばんの理由は好奇心です。

 ゼミには何人か受検する仲間がいたので、クイズ形式で問題を出しあったり、お互い励ましあいながら勉強しました。世界遺産検定の取得が評価される授業もあるので、受検している人は多かったです。3級はもともと知っている事柄が多かったのですが、2級になると一気に知らないことが増え、1級はさらに範囲が広く、テキストに載っていない事柄も問われます。1級は勉強が間に合わず、残念ながら不合格でしたが、仕事に慣れ、時間に余裕ができたら、ぜひまたチャレンジしたいです。

「訪れた世界遺産の中では、大学3年の夏にゼミの合宿で行った、白神山地が印象に残っています。また違う季節に足を運んでみたいですね」

―― 世界遺産の知識を今後どのように活用していきたいと思っていますか?

 卒業後は客室乗務員として航空会社に入社します。海外の方を含め、たくさんのお客様に接する機会が増えると思いますが、世界遺産の知識はいろいろなシーンで話のきっかけになると思います。

 知識はもっていて損はありません。世界遺産について学び、新しい知識を得られることが楽しかったし、何より一生懸命学んだことが、資格というかたちになったことは自信につながりました。

 周りに流されず、今自分が何をすべきかが的確に判断できる、素敵な女性になれるように、これからもたくさんのことを学び、努力を続けていきたいです。

(2016年1月)