第8回 浜島 直子さん

モデル・タレント 浜島 直子さん

女子にもオススメ!自分磨きにつながる『世界遺産』

第8回 浜島 直子さん モデル・タレント

アンコールの遺跡群、グラナダのアルハンブラ宮殿。知れば知るほど、世界遺産ってスゴイ!知識があれば感動も。

―― モデルであり、人気TV番組「世界ふしぎ発見!」のミステリーハンターとしても活躍されている浜島直子さん。今まで訪れた国は約40カ国、多くの世界遺産からレポートをされていらっしゃいますが、ミステリーハンターになったきっかけ、その魅力を教えてください。

 高校時代から始めたモデルのお仕事が7年目になって、もう少し自分の視野や活動範囲を広げたいなと思った時に脳裏に浮かんだのが、「世界ふしぎ発見!」のミステリーハンター。マネージャーに頼み込んでオーディションを受けました。実は、小学生の頃から、この番組が大好きだったんです!世界のさまざまな場所を訪れることができて、しかも、感動や驚きを自分の言葉と身体で表現しているミステリーハンターの方々がキラキラして見えたんですね。だから、念願かなってミステリーハンターになった当初は、ただ嬉しくて(笑)。でも、回を重ねるたびに、自分が楽しいだけじゃミステリーハンターという仕事はダメだということに気づきました。そこにはそれぞれの生活習慣、文化、宗教背景のもとで、暮らしていらっしゃる人たちがいます。

 自分のやり方を押し付けるのではなく、相手の価値観や習慣を受け入れ、認め、尊重して、その上で魅力や不思議さを伝えないといけない・・・・・・そう思った時、ミステリーハンターという仕事の本当の楽しさに始めて触れることができたと感じました。

笑顔で語る 浜島 直子さん

―― 日本とは異なる歴史や文化を持つ国、私たちの想像をはるかに超えた自然や風物に多く触れておられる浜島さんですが、行かれる前に勉強していかれるんですか?

 新鮮な感動を大切にしたいので、事前にディレクターから渡された資料を読み、自分がもう少し知りたいと思う分野はちょっと勉強する程度ですが、世界遺産をはじめ、多くのところに行くにつれ、だんだん「知ることって楽しい!」と思うようになりましたね。

 たとえば、世界遺産であるカンボジアのアンコールワットで、仏像遺跡の顔が破壊されているのを目にしましたが、何も知らないで見ると単なる風化なのかと思うでしょ?でも、「歴史上、王が先王の王位を簒奪し、その証として先王の建てた遺物を破壊した」と知ってその様を見ると、彼らはその時どんな思いを抱いて像を破壊したのかしら・・・・・・・と、想像が広がっていくんですよね。そう、知っていれば、感動も大きい!

 2009年6月にオンエアされた「世界ふしぎ発見」での撮影で先日スペインのアルハンブラ宮殿へ訪れましたが内部の装飾は、何も知らないでみてもとても美しかった!でも、「イスラム教のモスクであった建物をキリスト教徒が征服した際、その美しさゆえに破壊できなかった」ということを知っていると、宗教の差異を超える圧倒的な美のオーラのようなものを感じ取ることができます。

 また同番組で、エジプト考古学者の吉村作治先生など学者の方とご一緒させていただく機会もありますが、基礎知識があることで会話も感動も広がります。人も、モノも、自然も、知っていればより大きな感動や驚きを返してくれるんですよね。

いまだ建造が続くガウディーの巨作「サグラダ・ファミリア」にて。特別に建造現場を見せていただきました!

世界遺産検定は、「世界を知る」入り口。世界を、過去を知ることが、日本を、今を、見直すことになるはず

―― 世界遺産を「知る」ための世界遺産検定ですが、その内容をご覧になって、どんな印象をもたれますか?

 この検定があることを知らなかったんですが、本当にステキな検定ですね。面白そう!私もやってみたい!だって、世界遺産を学ぶということは、「世界を知る」ことの入り口になると思うから。それに「世界を知る」ということは、「日本を知る」ということでもあるとも思います。日本の世界遺産である京都や奈良のお寺の歴史や、世界とのつながりなどを知っていたら、近所のお寺を見るときも、今までとちょっと違う視点で見られるでしょ?見慣れた風景でも、きっと新鮮に見えるんじゃないでしょうか。。

 私は、世界各国を訪れる機会をいただいてから、「日本人であること」を考えるようになって、日舞のお稽古を始めました。世界遺産検定を通じて知ったことが、自分を磨くきっかけになる、という人もたくさんいらっしゃるはずだと思います。

世界遺産検定は、「「世界を知る」入り口 。

―― 世界遺産を学ぶというと、歴史や過去のことを勉強するというイメージが強いと思うのですが、学ぶことで今の生活に何か影響があると思われますか?

 ええ、そう思います。世界遺産は過去の歴史や長い時間の産物ですが、それは確実に、現在の私たちの暮らし、そして、未来へとつながっているんですよね。私は、世界遺産をはじめ、多くの場所に行って、過去の遺物や自然の素晴らしさはもちろんのこと、そこに生きる人々の思いや誇りにも深い感銘を受けました。

 たとえば、ヴェネツィア。世界遺産であるこの町は、干潟で海とつながっていて、昨今、地盤沈下と水面上昇が深刻で冠水に悩まされているんですが、そこに暮らす人たちは、そのことも含めて、「海の都」である町に生きることに誇りを持っていらっしゃるんです。だから、ごく自然に歴史と今の生活が調和されていて、自分本位に景観を壊すなんて、思いもしないんですね。水没の危機を救うための改修計画である「モーゼ計画」も、自然環境、景観などを壊さないため、時間やお金をかけています。歴史や先人の思いを大切にして生きるライフスタイルのステキさを改めて感じました。そういった気づきは、世界遺産検定で学ぶことによってみつかるのではないでしょうか。

ヴェネツィアのカーニバルに参加!?「モデルであることを生かしてビジュアルからもその土地の魅力を伝えたい」

世界遺産を学ぶことで、モテ女に!? 自分の内面やライフスタイルを磨くのに、オススメ

―― 世界遺産検定に興味をもたれている方、特に、浜島さんのような女性を目指されている女子にメッセージを

 ぜひ、楽しんで勉強していただきたいですね。「ここに行ったら、どんなところを見ようかな」なんて考えながら勉強すると、とても楽しいと思います。 それに、この検定は、女子にもオススメ!外見だけじゃなく、内面磨きも大切でしょ?そのひとつになると思うから。私は、自然にしても、建造物にしても、世界遺産を訪れると、「帰ったら、まず部屋を片付けよう!」と思うんです(笑)。多分、偉大さに触れて謙虚な気持ちになって、人間としての基本的な生活をきちんとしようと思えるんでしょうね。だから、世界遺産を学ぶことは、現在の自分の生活スタイルを見直して、それを大切にして、よりシンプルでステキなものにしていくきっかけにもなると思います。そう、この検定は、「モテ女」への早道かも(笑)。

ギリシアの遺跡にて。「ギリシアは、遺跡も自然も、本当にステキでした!結婚10周年の旅はここにする予定」

プロフィール
浜島 直子(はまじま なおこ)さん

「はまじ」の愛称で親しまれる人気モデル。
ファッション誌や広告をはじめ、TVでも大活躍。
TBS「世界ふしぎ発見!」のミステリーハンターとして、すでに40カ国以上を訪問。
TBS「暮らしのレシピ」ではレギュラー出演中。
明るく前向きなキャラクターと自然体でセンスの良いライフスタイルも注目の的。
今春から集英社『LEE』の専属キャラクターも務めている。

公式ブログ
OFFICIAL WEBSITE
http://hamaji.jp/