小松 美穂さん/会社員

小松 美穂さん

認定級 3級

小松 美穂さん

会社員

世界遺産をコミュニケーションツールに、世界中の人々と交流したい

―― 「Huber.(ハバー)」という訪日外国人向けのガイドマッチングサービスを利用し、観光ガイドをされているそうですね。

 私は出身が鎌倉なのですが、鎌倉には鶴岡八幡宮や大仏といった有名な観光地以外にも、地元の人しか知らないような隠れた名所や知る人ぞ知る飲食店などがたくさんあります。大勢の外国人観光客が鎌倉を訪れますが、ほとんどの人は有名な観光地しか回りません。それだけではもったいない、地元・鎌倉の多彩な魅力を外国の方にも知ってもらいたい。そんなことを思っていた矢先に、ガイドマッチングサービス「Huber.」の存在を知りました。「Huber.」は、「こんな場所に連れていきたい」「これは絶対に喜ぶだろう」という旅行プランが自動で提案されます。「地元の人間しか知らない鎌倉の見どころを案内したい」など通常の旅行よりもディープな楽しみ方ができるのが特徴です。ガイドは数時間のものから半日、日帰りなどさまざま。現在は、仕事の合間を縫う形で多い時には月に数回ガイドとして活動しています。

―― 検定を知ったきっかけは何ですか?

 「Huber.」が登録ガイドを対象に団体受検を実施していて、そのときに初めて検定を知りました。私自身、もともと世界遺産に興味がありましたし、「Huber.」で案内したゲストのなかには世界遺産に関心が高い方も多くいらっしゃいました。ガイド中の会話でも「どこどこの世界遺産が良かった」「次はどの世界遺産に行きたい?」など、世界遺産はよく話題にあがり、良いコミュニケーションツールになっていましたね。世界遺産についてきちんと勉強し、外国からのお客さまとより深いコミュニケーションをとりたいと考えていたタイミングだったこともあり、受検を決めました。

―― 検定で勉強した世界遺産の知識が役立った場面はありますか?

 ちょうど検定の勉強をしている最中に、マレーシア人のご夫婦を富士山方面へ案内したことがありました。富士山はゲストに大人気の場所ですが、「ほうとうが食べたい」「スワンボートに乗りたい」など、案外コアなリクエストが多いんです(笑)。その時も「実はこの場所は世界遺産の構成資産です」なんてお話をしながらあちこち寄り道をしました。マレーシアの世界遺産についても勉強をしていたので、そこからマレーシアの世界遺産についても話が弾みましたね。

 世界遺産を知ることは、その国の文化の一端を知ることにもつながります。知識が増えれば増えただけ私自身の好奇心も満たされますし、観光客とのコミュニケーションにも活かせます。次はぜひ2級にチャレンジし、世界遺産の知識を磨いていきたいですね。

富士山は訪日外国人にも人気の観光スポット。河口湖で遊覧船に乗り、富士山を眺めました

(2018年6月)