濱島 優里さん、中 美砂希さん/株式会社TABIPPO

認定者インタビュー 濱島 優里さん中 美砂希さん/株式会社TABIPPO

認定級 2級

濱島 優里 さん

認定級 2級

中 美砂希さん

検定の学習を通じ各国の歴史と文化を学んだことで文化やツーリズムについての理解が深まりました

―― お2人は株式会社TABIPPOにお勤めです。旅行好きな方の中には「TABIPPO」という名前を耳にしたことがある方も多いと思います。まずは、株式会社TABIPPOについて教えてください。

中 美砂希さん(以下中)/TABIPPOは「旅で世界を、もっと素敵に」をミッションに事業を展開している企業です。月間500万PVを誇るトラベルメディア「TABIPPO.NET」の運営、長期の旅行から帰ってきた若者向けの就職・転職支援「旅人採用」や日本最大級の旅イベント「BackpackFESTA」を主催するなど幅広い活動をしています。

濱島 優里さん(以下濱島)/ 最近のトピックとしては、2019年の6月から、ハワイ州観光局のサポートのもと、21世紀型グローバル人材育成プログラム「POOLO(ポーロ)」を始動させました。どんな形でも旅に行くことで視野は広がりますよね。若いうちから世界を知り、多くの人が世界をより良くするというマインドをもっていけたら、地球は少しずつ良い方向に向かうと思います。POOLOでは約200名の参加者と一緒にこれからの時代をどう生きるのか、マインド、スキル、ナレッジ、キャリアデザインなどさまざまな角度から講義を行います。本当に面白いので良かったらサイト(https://poolo.tabippo.net/)をのぞいてみてください。日本人なら誰でも簡単に海外に行ける時代、旅に行ったこと自体を自慢するのではなくて、その経験から自分がどう成長したのかにフォーカスしていけたらいいですよね。

―― 今回、TABIPPOでは有志が集まり社内で検定を受検(※)されたそうですね。

濱島/ TABIPPOは社員のほとんどが世界一周を経験している、旅好きだけが集まった企業です。旅人同士の口コミで観光地の情報は社内に飛び交っていますが、なかなか真剣に机に向かって勉強するタイミングはなくて。今回、「旅が好き」という私たちの熱量を証明するにぴったりだと思い、みんなで検定を受けてみることにしました。

中/ 私は5年前に「世界の絶景を見てまわる旅」をテーマに世界一周をしています。もちろん、世界遺産はいくつも訪れました。そこで感じたのは、訪れた国の文化と歴史を知る重要性です。例えばある建築物の良さを伝えるにしても、知識がなければ見た目を称えることしかできません。でもその建築物がなぜ世界遺産に登録されているのかを学び、歴史や文化の面からも魅力を理解していれば自分の言葉にも深みが増すはずです。検定を通じて世界のことを学んでみたいという想いは、ずっと頭の片隅にありましたね
※学校・企業・自治体等の団体に所属する人が5名以上集まれば「準会場」として任意の場所で受検ができる。

2級のテキストには、自分が知らなかった遺産も多く次に行ってみたい場所が増えました。

── お2人は世界中を旅されています。その経験は検定の勉強に生かされましたか?

中/ 世界遺産に関する知識はある程度持っていると自負していたのですが、まずは力試しに何も勉強をせずに過去問を解いてみたらぼろぼろだったんです(笑)。これをきっかけに、本気になりました。通勤時間が長いので、移動中は勉強時間でしたね。まずは配点の高い世界遺産の基礎知識と日本の遺産をおさえ、出題範囲が多岐にわたる世界の遺産に関しては自分が行ったことのある遺産など興味が向くところからテキストを読むようにしました。

濱島/ 私は暗記が得意な方なので、テキストを一通り読んでから過去問に取り組みました。旅好きにとって、世界遺産を学ぶのは勉強とは思えないほど楽しかったです。

中/ 検定の勉強期間中にヨーロッパに行くことがあり、ドイツのフュッセンに立ち寄ったんです。近くには、検定のテキストで知った『ヴィースの巡礼教会』があったので足を伸ばしてみることにしました。見かけは草原のなかにある飾り気のない小さな教会といった感じなのですが、建物に一歩足を踏み入れると、外観からは想像もつかないようなロココ調の華やかな装飾が天井と壁一面にあふれていて…。あまりのすばらしさに声も出ませんでした。検定の勉強をしなければ、決して立ち寄ることのなかった場所です。

濱島/ 検定を勉強したからこそ見ることのできた光景ですよね。逆に、テキストや過去問題集の中に自分が訪れたことのある遺産が登場したりするとつい嬉しくなりました(笑)。

検定の勉強を通じ、改めて世界遺産のすばらしさや守り伝えていく意義に感動しました。

── 世界遺産を学ぶなかで、新しい気づきはありましたか。

濱島/ 私たちは、政府観光局や大使館の方々と仕事でご一緒させていただく機会が数多くあります。検定の学習を通じ各国の歴史と文化を学んだことで、そういった方々とこれまで以上に文化やツーリズムについて深い話ができるようになった気がします。

中/ 世界遺産に認定された理由や遺産に秘められた歴史を学ぶことで、文化の違いや多様性を知ることができましたね。そこから痛感したのは、お互いを認め理解しあうことの大切さです。世界遺産を学ぶことで他国を知り、それが世界平和につながっていくんだと思いました。

濱島/ 人類にとっての宝物である遺産を後世に残していこうという世界遺産の取り組みは、いま自分が興味を持っているサステナブルツーリズムにつながるところがあると思いました。サステナブルツーリズムとは、「経済」「環境」「ローカル」の観点から見て持続可能な観光事業のこと。来年から1年間かけてサステナブルツーリズムをテーマに世界一周をする予定なのですが、世界遺産をはじめとした価値あるものをいかに守り伝えていくかは今後も考え続けていきたいと思います。


▼株式会社TABIPPO
http://inc.tabippo.net/
▼トラベルメディア「TABIPPO.NET」
https://tabippo.net/

(2019年6月)