認定級 1級・2級
高安 健太郎さん
専門学校
―― 大学生のときに世界遺産検定に興味を持たれたそうですね。
大学3年のときに、第二外国語でフランス語を取ったのがすべての始まりです。フランスに憧れてどうしても行きたくなって、半年以上アルバイトをして旅行費用を貯めたんです。そして、「モン・サン・ミシェルとその湾」の壮大な風景に出会った。「こんなに素晴らしいものが世界に一体いくつあるんだろう?もっと知りたい!」と感動して……。女性のベテラン添乗員さんがめちゃくちゃ親切で、一人旅の僕にも気を遣ってくれたのも印象に残っています。この旅行がきっかけとなり、旅行業界に就職したい、あの添乗員さんのように感動の旅を演出したいと思うようになったんです。帰国後、世界遺産検定のことを知り、2級を受検。その後、世界遺産スペシャリストという資格があるのを知り、認定に必要な世界遺産検定1級を受けました。
1級には合格しましたが、世界遺産の知識はまだまだ足りません。このまま旅行会社に入ってもお客さんに迷惑をかけてしまうので、旅行や世界遺産についてイチから勉強しようと思い、大学卒業後、旅行の専門学校に入学したんです。
―― 旅行会社の入社面接ではどんなところをアピールしたいと思っていますか?
僕には世界遺産検定1級という武器があります。総合旅行業務取扱管理者の資格も取るつもりなので、世界遺産スペシャリストの要件は在学中に揃います。旅行会社に就職できたら、営業で仕事を取ってきて旅行の企画から仕入、添乗まですべてをこなすトータルプロデューサーになりたいです。旅行説明会でも世界遺産を学ぶ楽しさを伝えられるし、世界遺産ツアーへの需要喚起をすることで会社の売上アップにも貢献できることをアピールするつもりです。第2希望は出版社。「世界遺産の魅力をアピールする」ことが原点ですから、そこは崩したくないんです。
世界遺産検定の勉強を通して、一観光客の視点から保護という観点が持てるようになりました。検定には出てきませんが「国立公園はなぜ存在するのか?」といったことも調べてみたり、どんどん興味が広がっていくのが世界遺産のすごいところ。フィールドは世界ですから、探究心が尽きることはありません。次はマイスターにも挑戦しますよ。そして旅行会社に就職したら、面白い旅行を企画して「見て、学んで、感じてもらえる」添乗員になりたいですね。