認定級 2級・3級
高木 理恵子 さん
株式会社 エイチ・アイ・エス WEB事業部 海外自由旅行コールセンター勤務
―― 2013年7月、9月検定で、3級、2級を取得されました。受検のきっかけや、3級と2級の違いについて教えてください。
団体受検をする同僚に誘われて受検を決めたのですが、「旅の提案を仕事にしている者として2級までは取得したい」と思い、3級受検のときから2級の内容も意識して勉強しました。3級では世界遺産の定義や負の遺産について新しい発見がありました。2級はプロとして必要な知識が増えていることを実感しました。産業遺産といった、まだ観光スポット化されていない遺産や、著名な遺産に関連する遺産、それぞれの遺産のドラマチックな背景や、複数の遺産を貫く宗教の歴史など多くのことを知ることができました。
世界遺産と関わりの深いヨーロッパ旅行を担当することが多いので、このような知識は、大きな財産となりました。知識を活かして、いずれは著名な遺産を紹介するだけに留まらず、その遺産の歴史までご案内したり、近隣の遺産なども組み込んで旅のプラン全体を提案できるのではないかと期待しています。また確かな知識は「自信」につながり、普段の提案活動にもよい影響を与え、お客さまと信頼関係を築くのに役立っているのでないかとも思います。
―― 学んだ知識は、仕事に役立ちましたか?今後の受検計画は?
認定をいただいた後に、営業分野を担当している社員が添乗員のアシスタントとしてツアーに同行できる社内制度にエントリーしました。選考試験にはヨーロッパの知識を問われる筆記試験がありましたが、その試験の内容が世界遺産検定2級とかなり重なっていたので、上位合格者の中に入ることができ、念願の添乗員のアシスタントも経験することができました。検定の挑戦がキャリアを広げることにつながったと思います。今後は1級にも挑戦したいです。
―― 旅行会社を志されている学生の方へメッセージをお願いします。
成熟した旅行者は、世界遺産の知識をかなりお持ちです。そういったお客さまに満足していただける旅をご提案するためには、より深い知識が求められると思うのです。社会人になった当初は日々の仕事で精一杯になりがちですので、学生時代を有効に活用していただきたいです。旅行業界を志していらっしゃる学生さんでしたら検定の勉強はきっと、楽しいはずです。2級、1級とどんどん上級にも挑戦してください!
(2014年1月)