茂原 智子さん/株式会社近畿日本ツーリスト首都圏

茂原 智子さん

認定級 2級・3級

茂原 智子

株式会社近畿日本ツーリスト首都圏

名刺の「世界遺産検定2級」の記載が会話を広げてくれます

―― 2011年12月検定で3級、2012年12月検定で2級を取得されていますが、受検のきっかけを教えてください。

 近畿日本ツーリスト個人旅行(※2018年4月1日に株式会社近畿日本ツーリスト首都圏に社名変更)には2012年4月に入社しています。内定後に人事担当者から世界遺産検定の存在を聞き、学生時代に3級を受検しました。テキストを購入し、旅行会社のパンフレットと照らし合わせて勉強しました。

 2級は入社後、営業所で団体受検をしました。当時の所長が世界遺産検定の取得に力を入れていて「受けない」という選択肢はありませんでしたね(笑)。2級は3級よりもはるかに覚なければならないことが多く、仕事との両立は大変でしたが、同僚も頑張っているので励みになりました。休憩時間の後半を勉強にあて、テキストを一通り読み、職場で配られた過去問をやるなどして対策をしました。

ウエディングコーディネーター(社内資格)も持っている茂原さん。「ウェディングでは、ハワイ、グアム方面が人気です」

―― 世界遺産の知識は旅行会社の業務においてどのように役立っていますか。

 接客の際、最初にお客様に名刺をお渡しするのですが、名刺に「世界遺産検定2級」と記載があるので、これが会話のきっかけになることが多いんです。知識が増えたことで、「この時期、1週間くらいで行くならどこがいい?」「あの世界遺産はどう?」といった質問にもより踏み込んだかたちでお答えできるようになりました。たとえば、人気のアンコールワットは徒歩観光が多いので、乾季にあたる12月から3月がおすすめです。インドのタージマハールは皇帝が愛する王妃のために建てたお墓だというお話に、身を乗り出される方もいらっしゃいます。また、お客様から「ナスカの地上絵は一生に一度は行ったほうがいいよ」とおすすめの世界遺産を教えていただくことも。検定の勉強を通して、世界遺産について学んだことで、これまで以上に世界遺産に興味が出てきて、いつか足を運んでみたいという気持ちがより強くなりました。世界遺産は、その歴史や背景を知ることで、より一層、楽しめると思います。

茂原さんの名刺には「世界遺産検定2級」と記載されている。「旅行業界を志す方なら、3級は学生時代のうちに取得しておくといいと思います。お客様に受検をおすすめすることもあります」

―― 今後の受検計画、また今後の目標について教えてください。

 1級のテキストを見ましたが、なかなか難しそうで(笑)。今はまだ余裕がないのですが、知識を増やすきっかけにもなりますし、機会をみて受検したいと思っています。

 仕事上の目標としては、お客様が来店されるのを待つのではなく、お客様へのお声掛けやインターネットを通しての情報発信など、自分から発信していきたいですね。

(2015年12月)