解説
「ホローケー」は、ハンガリー語で「カラス」を意味する「ホロー(holló)」と、「石」を意味する「ケー(kő)」を組み合わせた地名で、「カラスの石」を意味します。この地名は、村を見下ろす丘の上にそびえる中世の城、ホローケー城の伝説と深く関わっています。
『ホローケーの伝統的集落』は、ハンガリー北部の山岳地帯にある、19世紀以前の村落の姿を伝える伝統的な家屋が立ち並ぶ集落です。これらの家屋は、木材を骨組みとし、泥とわらを混ぜた壁に石灰を塗って白くしたもので、パローツ様式とも呼ばれます。
パローツとは、この地域に古くから住んだ人々の名称で、カスピ海沿岸から移住したトルコ系のクマン人と関係があるともいわれています。木造のため火災に弱い構造でしたが、住民たちは焼失するたびに伝統的な方法で再建してきました。
現在の村には、20世紀初頭の火災後に建て直された60棟前後の家屋や教会などが残されています。
>ホローケーの伝統的集落をもっと知る(世界遺産ナビ【pamon】へ)