認定級 1級・2級
森田 恵子
株式会社ジャルパック ツアーコンダクター
―― 株式会社ジャルパックのツアーコンダクターの森田恵子さん。2013年に「世界遺産スペシャリスト」に認定されました。検定に挑戦された理由や学んでよかったこと、勉強方法を教えてください。
挑戦したきっかけは会社で行われている受検推奨の取り組みです。会社に「背中を押してもらった」という感じでしょうか。学び始めて世界遺産の意義や選定基準、それぞれの遺産の歴史など、体系だった知識が薄かったことに気付かされました。旅行関連のプロは現在、単に観光地を案内するだけではなく、プラスアルファーの情報提供や提案が求められています。そのためにはしっかりとした知識が必要です。世界遺産は世代を超えて関心の高いテーマですし、仕事の質を高めるのに役立つと感じました。
受検勉強に関しては会社で対策講座などのサポートがあったのでとても助かりました。とは言え1級受検の際は、入試以来始めて(笑)真剣に勉強。図書館に通い、テキストを読みこみ、世界遺産検定事務局主催の模試も受講しましたが、これが大いに役立ちました。講座を受講したことで勉強するポイントがわかり、勉強の方針を立てることができました。また仕事仲間と一緒に受けたことも、途中で挫折せず頑張れた要因だと思います。
―― 世界遺産スペシャリストになって、仕事にはどんな影響がありましたか?旅行関連の仕事を目指されている方に世界遺産検定に挑戦するオススメのポイントがあれば教えてください。
当社のツアーコンダクター約半数の20名以上が「世界遺産スペシャリスト」の資格を有しています。プランの中には「世界遺産スペシャリストが同行する旅」を設けており、プロフィールもパンフレットなどに明記されていますので、やりがいもより大きくなりました。「世界遺産スペシャリスト」が同行するツアーに添乗する時には、移動時間に世界遺産に関するクイズを出してお客様に楽しんでいただきます。世界遺産に関心のあるお客様にも喜んでいただけますし、そうでなかったというお客様にも「次の旅行も世界遺産を巡るプランにしたい」と仰っていただくこともあり、旅の楽しみがより深く広がっていくのが嬉しいですね。中には「私も世界遺産検定に挑戦しています」とおっしゃるお客様もいて、会話が弾んだこともあります。
ツアーコンダクターはじめ旅行関連の仕事に関心を抱いている若い方にも、ぜひ、世界遺産検定に挑戦していただきたいと思います。私たちの仕事は、お客様に喜んでもらえることで報酬を頂ける素晴らしい仕事。そのお客様の喜びをより大きくしたり、より多くするのに、世界遺産の知識はきっと役立ちます!
(2014年7月)