
今朝は起きると気持ちの良い晴天でした。出国前の天気予報だと、世界遺産委員会中ほとんどすべて雨の予報でしたが、こちらに来てみたら雨が降ったのは昨日の朝だけで、この後の天気予報も概ね晴れに変わっていました。僕は割と天気に恵まれることが多いので嬉しいです。韓国では交差点に大きな日傘があって、信号待ちの時に日陰に入れるようになっています。これなかなかよいアイデアだなと思います。
今朝は、昨日終わらなかった世界遺産センターの活動に関する審議の続きからです。一番最初にセネガルから、来年の第49回世界遺産委員会までにUNESCOの改革のためのロードマップに沿った改善報告書を世界遺産センターが提出するという修正提案があり、それに各国が同意して決議されました。恐らく、昨日の審議後から今朝にかけて委員国の中で話し合いがもたれたのだと思います。
続いて諮問機関に関する審議があり、世界遺産センターや地域ごとの専門家とのネットワークを築きながら、地域に根差した能力強化(Capacity-Building)を行い、地域バランスや地域ごとの専門知識、ジェンダーバランスなども考慮しつつ、透明性のある諮問やアドバイス、モニタリングなどを行っていくことを求めることなどが決議されました。
昼にはまたサイドイベントに参加してきました。今回は「共通の未来を創る(Shaping Common Futures)」と題したもので、そこで初めて「(政治的・戦略的に)武器とされる遺産(Weaponizing Heritage)」とい言葉を知りました。「ウェポナイジング・ヘリテージ」というのは、恥ずかしながら聞いたことが無かったのですが、内容を知ると「あるある、そういうの!」というものでした。プロパガンダや、相手の文化や宗教の否定などに、遺産やその背景の歴史が意図的に使われるというもので、イコノクラスムのようなものもそれに含まれると思います。これはかなり難しい問題で、パネルディスカッションを全部理解できたわけでは無いですが、いろいろと考えるところがありました。日本ではまだあまり聞かないと思いますが(たぶん)、今後は遺産のインタープリテーションなどとの関連で研究されていくかもしれません。
午後は、アフリカの世界遺産に関する保護戦略などの審議に多くの時間を割き、アフリカ地域での能力強化(Capacity-Building)を定量的に見ていくことや、世界遺産活動に訓練を受けたアフリカの専門家の関与を強めることなどが決議されました。
他にもいろいろ審議がありましたが、残り20分のところでやっと、スケジュールでは今日の審議予定だった議題に入りました。能力強化(Capacity-Building)については修正無く決議されましたが、昨年の第47回世界遺産委員会から続くナイロビ文書の報告は、審議時間を延長しましたが終わらず、明日引き続き審議されることになりました。
明日は、世界遺産活動でも大事な保全状況報告(SOC)の議題に入る予定です。日本からは『佐渡島の金山』と『琉球王国のグスク及び関連遺産群』が対象です。順番から行くと危機遺産リスト記載の遺産が先なので、明日は審議されないと思いますが。
昨日は開会セレモニー的な色合いがあるからか、今日から一気に参加者が増えた気がします。次は新規登録遺産の審議のころにまた一気に増えるのでしょうね。
それではまた明日。
(2026.07.21)